正直薬剤師のクイズで学ぶ臨床薬学

幅広い医療知識を身につけましょう!

Q 赤血球沈降速度(赤沈、血沈、ESR)は何の検査?

A 血液中の赤血球が、一定時間(1時間、2時間)でどれくらい(何ミリメートル)沈むかを調べます。炎症性疾患で更新しやすいですが、病気の特定ではなく、補足的な目的で検査されます。

〈解説〉

血中の赤血球やアルブミンは負(マイナス)に帯電しており、 免疫グロブリン(抗体)やフィブリノーゲンは正(プラス)に帯電しております。 感染や炎症に伴い免疫グロブリン(抗体)やフィブリノーゲンが増加するとマイナスに帯電する赤血球と凝集し、沈降速度が亢進します。一方で赤血球やアルブミンが増加すると赤血球と反発しあい、赤血球凝集は遅延します。

 

以下はそれぞれのパターンとその原因をまとめたものとなります。

女性は男性に比べて5~10程数値が高く出やすいですが、女性は赤血球が少ない(貧血)傾向にある事が理由のひとつです。貧血時に赤沈亢進は必ず覚えておきましょう。要点の暗記方法を以下で紹介しておりますので、是非活用してください。

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