正直薬剤師のクイズで学ぶ臨床薬学

幅広い医療知識を身につけましょう!

Q 漢方薬に含まれる甘草(カンゾウ)は1日何グラムまで?摂り過ぎると何が問題?

〈回答〉偽アルドステロン症を予防するために、1日6gまでとしましょう。

〈解説〉甘草に含まれるグリチルリチン酸は腸管で代謝を受けた後、コルチゾールを不活化する酵素を抑制して、コルチゾールの作用(抗炎症、保水作用)を強めます。コルチゾールの保水作用が強く出ると、偽アルドステロン症(血圧上昇、むくみ、低カリウム、尿量減少)が出現するため、甘草の過剰摂取は注意が必要です。甘草は1日6gまでが推奨されていますが、芍薬甘草湯を1日3回服用すると、これだけで甘草が6gに達してしまいます。1日3回の継続服用は避けて、なるべく痛むときのみ用いるようにしてください。

〈要点〉「 偽アルドステロン症 (血圧上昇、むくみ、低カリウム、尿量減少)を予防するために甘草は6g/日まで」

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