〈解説〉まずシミや肝斑に対してですが、トランサミン(トラネキサム酸)はメラニン色素を産生するメラノサイトにはたらきかけ、シミや肝斑などの色素沈着を抑制します。
表皮の基底層に存在するメラノサイトが活性化されるとシミの原因となるメラニンが産生されます。メラノサイトの活性化は紫外線暴露やプラスミン、信号を伝達するプラスタグランジンが関与しますが、トランサミンはプラスミンや プラスタグランジンの働きを抑制することで、メラニンの産生をおさえます。
次に炎症をしずめる効果ですが、前述の通りトランサミンには抗プラスミン作用があります。抗プラスミンにより止血、抗炎症、抗アレルギー作用等により炎症をしずめ、美白効果を発揮すると考えられています。