正直薬剤師まぃしんのクイズで学ぶ臨床薬学

幅広い医療知識を身につけましょう!

Q 痛風の薬は、痛い時に飲むと症状が悪化する!?

痛風治療薬に関する以下の記述のうち、正しい選択肢を1つ選んでください。

 

1、母趾の痛みがひどく受診すると痛風と診断を受けた。帰宅後すぐにフェブリク錠20mgの服用を開始した。

2、痛風発作の予兆があり、コルヒチン錠0.5mgを1度服用した。

3、初回の痛風発作時にナイキサン錠100mgを6錠服用した。

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正解、2

〈解説〉

1、誤

痛みが出ている間は服用を開始しない。また、通常10mgから開始の点にも注意。

「フェブリク錠添付文書」(抜粋一部改変)

痛風発作発現時に血中尿酸値を低下させると発作を増悪させるおそれがある。本剤投与前に痛風発作が認められた場合は、症状がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。

尿酸降下薬による治療初期には、血中尿酸値の急激な低下により痛風発作が誘発されることがあるので、本剤の投与は10mg1日1回から開始する。

2、正

下肢のピリピリ、ムズムズするような予兆があった時に服用する。

発作発症後は遅くとも2時間以内に服用する。

3、正

参考

「ナイキサン錠添付文書」(抜粋・一部改正)

痛風発作には初回400~600mgを経口投与する。

「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版」(抜粋・一部改変)

NSAIDSパルス療法として300mgを3時間ごとに3回、1日だけ投与する。